ドバイのシェイクザイード・ロード沿いに、一際目立つ建物。
ここは2022年2月22日にオープンした、未来博物館。最新テクノロジーにより未来の世界に入り込める、世界的にも少ない体験型のミュージアム。この記事では、海外移住先に人気のドバイの最新スポット、未来博物館や近年ドバイが注目されている理由について紹介する。
革新的な未来博物館
ドバイといえば、超高層ビルが立ち並ぶ、近未来的な都市をイメージするだろうが、その中でも圧倒的な存在感をもつ、円環状でまばゆい光を放つ銀色のドーナツ型の建物。
この博物館のデザインを突き動かすコンセプトは、芸術とメタファー。

デザイン・設計は、ドバイの建築業界で長年活躍してきた建築家、ショーン・キラ。
この博物館は、ショーン・キラが独立して最初に依頼されたもの。彼によると、このミュージアムデザインは、ドバイの未来像がコンセプトで、【丘・構造・空虚】の3つの要素で構成されているそう。
【緑の丘は地球を表現しており、場所、時間、歴史に根ざした堅固さ、永続性を表している。煌びやかで未来的な上部の建物は人間を表現しており、その力強さ、芸術性、周囲と調和して創造する能力を表している。】とキラ氏の代理店が説明している。
未来博物館は、『ナショナル・ジオグラフィック』で世界一美しい建造物のひとつに選ばれるなど、オープン前から世界的に注目されていた。一度見たら忘れられないデザインで、大きく穴のあいた楕円形の建造物が特徴。建物自体が主役級のみどころ、といっても過言ではない。
また、驚きなのは未来博物館の建物には柱が一切使われていないということ。湾曲した建物のファサードはステンレス鋼製で、1024個のパーツが高度な技術によって組み上げられていることから、「工学的にも奇跡」と称賛されている。
建物内も美しいデザイン
空間の広がりを感じる真っ白なロビー階。銀色に輝くカプセルのようなエレベーター、支柱のないらせん階段など、まるでSF映画の中に入ったかのような非日常の空間。さらに、天井や内側の壁にも、外側と同様に芸術的なアラビックカリグラフィーが施され、一部を灯りで浮かび上がらせるデザインは衝撃を受けるだろう。

入場チケットは日時指定制になっており、公式サイトから3カ月前からオンラインで予約できるが、ロビー階のチェックイン機からでも購入可能。
しかしオープン以来、当日券はまず出ないほどの人気ぶりとなっている。希望の時間に入場するためには、最低でも1カ月前に予約しないと厳しいとの情報もある。博物館の展示が見たい人は、旅行予約と同時に、チケットを手配するのがベター。
残念ながらチケットが入手できなかった人も、ロビー階までは誰でも入ることができるので、ミュージアムショップやカフェ等の施設が利用できる。
日本国内では見ることのできない最新の革命的な建物。建物を見るだけでこの経験は大きなものになるだろう。
未来博物館には何がある?
未来博物館の舞台はUAE建国100周年にあたる2071年。持続可能な未来へのヒントを探しに、アヤという名前のAIの声に導かれながら、宇宙・大自然、そして自分自身を知る旅へと出発する。
日本でイメージされる博物館というより、この未来博物館は、まるでテーマパークのアトラクションのような、子供はもちろん、大人もワクワクしながら楽しめる施設となっている。
フロアによってテーマがあり、5Fでは、宇宙船に乗って宇宙へ飛び出したり、再生エネルギーへの取り組み、火星探査や、モニターに映る自分の宇宙服を来たアバターを作ることができる。
4Fでは、自然について学べるアートな空間がテーマ、3Fは人間の持つ五感を研ぎ澄まし、心体魂の繋がりを取り戻すフロアになっている。
2Fでは、現在活躍中のドローンやロボット、介護に使われるパワースーツ等の最新技術と、展望台からの景色を楽しむことができる。
他にも詳しい情報や、写真等気になる方はぜひ検索を。
■未来博物館 Museum of the Future
住所:Sheikh Zayed Rd, Trade Centre2
アクセス:ドバイメトロ レッドラインEMIRATES TOWERS駅より徒歩5分
電話:800-2071
営業時間:10時~21時30分(19時30分最終入場)
定休日:なし
料金:Dh149
なぜドバイに最新スポットが?
ドバイには、世界最高層タワー【ブルジュ・ドバイ】、椰子の木型の人工島【パーム・アイランド】、世界地図を模した人工島【ザ・ワールド】、世界最大級のショッピングセンター【ドバイモール】、世界最長の無人運転鉄道【ドバイ・メトロ】など様々なプロジェクトで世界の注目を集めてきた。
この驚異的な経済成長を遂げることができた要因は、政治的安定性、地理的優位性、石油資源の枯渇を見越し、経済の多角化を進めてきたドバイ政府の先駆的な産業政策が挙げられる。
ゆえに世界トップの最新スポットができたり、外資系企業が進出したり、お金持ちが集まる国際都市になっている。
日本でも、起業家・インフルエンサー・ユーチャーバーとして活躍している竹花貴騎氏の拠点になっていることでドバイを知った方もいるだろう。
ドバイの人口は右肩上がりになっており、2023年10月に発表されたドバイ人口の内訳は、約8%がドバイ市民、その他の約92%が外国人という驚きのデータがある。

ドバイについての基本情報の記事はこちらから。
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株式会社MDSや竹花氏については、こちらの記事から。