近年、SNSを活用した集客がますます重要視されている。その中でも、インスタグラム(Instagram)は特に視覚的な魅力を活かしたマーケティングに最適なプラットフォーム。特に不動産業界においては、物件の魅力を引き出し、潜在顧客との接点を増やす絶好の機会となる。今回は、インスタグラムの基本情報と不動産会社が集客する際のおすすめ方法、注意すべきポイントについて解説。
インスタグラムの基本情報
1. プラットフォームの概要
インスタグラムは2010年に設立された写真・動画共有アプリで、現在はFacebook(Meta)が運営している。ユーザーは写真や動画を投稿し、フィルターをかけたり、ストーリーを使って瞬間をシェアしたりできる。
2. ユーザー層
インスタグラムは全世界で約20億人以上のアクティブユーザーを持ち、特に18歳から34歳の若年層に人気がある。女性ユーザーが多い傾向がありますが、近年は男性ユーザーも増加中。
3. 主要な機能
・フィード投稿: 画像や動画を投稿し、フォロワーと共有。
・ストーリー: 24時間で消える短いコンテンツを投稿し、日常の瞬間を共有。
・IGTV: 長尺の動画コンテンツを投稿できる機能。
・ショッピング機能: 商品を直接購入できる機能が搭載されており、ビジネスに特化した利用が可能。
また、総務省の調査によると年代別の利用率は以下の通り。
10代・20代の7割以上が利用しているメディアとなっている。

動画プラットフォーム別の国内の動画視聴時間で、Instagramリールは2位。
特徴的なのは、動画再生中の広告への反応で、他の動画プラットフォームでは視聴者の60%が不満をもつ一方、Instagramの動画広告は60%のユーザーが【気にしない・楽しんでいる】と答えている。
不動産会社向けのオススメ集客法
1. 魅力的な物件写真の投稿
物件の写真は高画質で、魅力的なアングルから撮影しよう。内装や外観、周辺環境をしっかりとアピールし、潜在顧客の興味を引こう。
2. ビデオツアーの活用
IGTVやストーリーを使って、物件のビデオツアーを投稿しよう。実際に物件を訪れたかのような体験を提供することで、より多くの関心を集めることができる。
3. ストーリーでのリアルタイム情報
新着物件やオープンハウスの情報をストーリーでリアルタイムに発信することで、フォロワーとの接触頻度を高められる。
4. 顧客の声をシェア
購入者や入居者の testimonial(お客様の声)を紹介することで、信頼性を向上させます。動画や画像を交えた投稿が効果的。
5. ハッシュタグの活用
地域名や「#不動産」「#マイホーム」などの関連ハッシュタグを利用して、より多くのユーザーにリーチしよう。
6. インフルエンサーとのコラボレーション
地元のインフルエンサーとコラボレーションし、物件を紹介してもらうことで、新たな顧客層にアプローチすることができる。
気をつけた方がいいポイント
1. 過度な宣伝を避ける
フォロワーは情報を受け取るためにフォローしているため、過度な宣伝は逆効果になることがある。情報提供とエンターテインメントのバランスを考えよう。
2. 一貫性のあるブランディング
投稿内容やトーン・スタイルに一貫性を持たせることで、ブランドの認知度を高める。カラーやフィルター、フォントなどを統一しよう。
3. コミュニケーションを大切に
フォロワーからのコメントやメッセージには迅速に返信し、コミュニ ケーションを大切にしよう。これは信頼関係を築くために非常に重要。フォロワーの質問やリクエストに対して丁寧に応えることで、ブランドに対する好感度が向上する。
4. 法律や規制の遵守
不動産業界には広告に関する法律や規制がある。特に、虚偽の情報や誇張した表現を避けることが重要。正確な情報を提供し、信頼性を高めることが求められる。
5. 投稿頻度の管理
投稿の頻度は重要ですが、過剰に投稿するとフォロワーが逆に疲れてしまうことがある。計画的にコンテンツを投稿し、適切な頻度を見極めよう。
6. 分析と改善
インスタグラムのインサイト機能を活用して、投稿のパフォーマンスを定期的に分析しよう。どのコンテンツが反響を呼んでいるのかを把握し、次の戦略に生かすことが重要。
インスタ集客に成功した事例
インスタグラムは不動産会社にとって、視覚的な要素を活かした集客の強力なツール。魅力的な物件写真やビデオツアーを通じて、潜在顧客との接点を増やすことができる。また、ハッシュタグの活用やインフルエンサーとのコラボレーションなど、さまざまな手法を駆使することで、より多くの人々にリーチすることが可能。
一方で、過度な宣伝を避け、一貫性のあるブランディングや法律の遵守、そしてフォロワーとのコミュニケーションを大切にすることが、成功への鍵となる。これらのポイントを押さえながら、インスタグラムを活用して効果的に集客を進めていきましょう。以下にインスタ集客に成功した事例を紹介。
積水ハウス
積水ハウスの公式インスタグラムは、物件の紹介やルームツアーをメインに発信している。
また、投稿一覧で見た場合、とてもおしゃれで魅力的な写真が投稿されているので、ユーザーの興味や関心を引きやすくなっている。
リールには、実際に暮らしている方の体験談や部屋紹介の動画があるので、住むイメージが湧きやすいのがポイント。
無印良品の家
物件の投稿がメインで、投稿画像に文字入れせずにキャプションで詳細を載せている。
投稿一覧で見たときにシンプルで綺麗な写真が使われているので、見やすいのが特徴。
また、投稿には実際に住んでいる方のコメントも載っているので、住むイメージを持ちやすいのもポイント。
グッドルーム
おしゃれで統一感のある投稿が特徴で、内装だけでなく人も映ることでリアルを届けているアカウント。
部屋の紹介だけでなく、暮らしを豊かにできるアイテムの紹介などもしているので、1人暮らしを始める人などにおすすめ。
また、1人暮らしや同棲などコンセプトに合った投稿がある他、部屋の広さなども載っているのがポイント。
株式会社ピルロ
株式会社ピルロは、OTOGI不動産としてInstagramをやっていて、投稿には芸能人も登場しているのが特徴。
東京を中心に埼玉や千葉、神奈川の部屋探しをサポートしてくれるので、広い範囲で物件を探したい人におすすめ。
また、YouTubeでも動画を投稿していて物件紹介だけでなく、食事や私服なども載せている。
オススメ業者
【自社のアカウントには運用ツールが必要】と判断した場合は、自社に合った適切なツールを選択しよう。さまざまなツールが提供されているが、リスクの低い安全なツールを選ぶことが大切。
危険なツールを使うと、ユーザーに不信感を与えたり、利用制限をかけられて改善しない場合最終的に凍結されたりするリスクが高まるから注意しよう。
どの業者を選んだらいいか分からない人にオススメ業者を紹介。
株式会社MDSは、起業家やインスタグラマーとしても有名な竹花貴騎氏の会社。
実は筆者も運用しているインスタアカウントがあるのだが、2024年の1年間だけこのサービスを利用していた。そうすると、元々のフォロワーは1000人程度だったが、1年間で4000人弱までフォロワーが増えていた。自分で行なっていたことは定期的なストーリーとリール投稿のみ。正直もっとサービスサポートを利用したら、もっとアカウントは伸びたと思うが、筆者は完全に丸投げをしていたのだ。笑
それでも約4倍のフォロワーが増えたとは凄いこと!インスタアカウントを伸ばしたい方は本当におすすめ!