この記事は竹花貴騎氏が運営する、UR-U(ユアユニ)で日々学んでいる筆者のアウトプット用の記事。債券投資は、安定した収益を求める投資家にとって魅力的な選択肢。ここでは、債券の基本知識、単利と複利の違い、債券と定期預金の違い、債券価格の決定要因について解説。
債券とは?【債権はノーリスク・ノーリターンの投資商品】
債券は、発行体(政府や企業)が資金を調達するために発行する借用証書です。投資家は債券を購入することで、発行体に資金を貸し出し、一定期間後に元本と利息を受け取ります。債券は通常、満期日が決まっており、その日に元本が返済されます。
債権は株式や投資信託などの他の投資商品と比較してノーリスク・ノーリターンである安全性の高い投資商品です。
単利と複利
債権には年利がかかります。年利とは「年間に出る利益」のことです。その年利にも「単利」と「複利」の2種類があります。
- 単利: 投資元本に対して、一定の利率で計算された利息が期間ごとに支払われる方式です。利息は元本にのみ適用され、利息に対しては利息が付かないため、総受取額はシンプルに計算できます。
- 複利: 利息が元本だけでなく、これまでに得た利息にも適用される方式です。つまり、利息が「利息を生む」ことで、時間が経つにつれて受取額が増加します。複利は長期投資において特に効果的です。

72の法則でお金を2倍にする期間がわかる
72の法則とは、「72÷年利」の計算式でお金が2倍になる期間が算出できる方法。
例えば、1000万円を年利3%で投資した場合「72÷3=24か月」ですので、1000万円が2倍になるのは24ヶ月=2年後ということになります。
72の法則を使えば、お金を2倍に増やす期間が簡単な計算で導き出せるので、年利の計算に役立てることができます。
債権は国・自治体・企業が発行する【借用証書】
債権は、国や自治体・企業がお金が必要な時に発行するものです。「債権を買う」ということは国・自治体・企業に対してお金を貸すことになります。お金を貸しますので、貸した側は利子がもらえます。債権には期限があり、満期になるとお金が返ってきます。お金が返ってくることを【償還】と言います。
例えば、5年間の債権を購入した場合。利子が毎年支払われ、満期を迎える5年後(償還日)に投資元本が返ってきます。債権にもリスクがあります。発行した先が破綻した場合はお金が返ってきませんが、発行先が破綻しないかぎりはお金が返ってきます。

債権と定期預金の違い
債権と銀行の定期預金が似てると思われる方もいるかもしれないが、債権と定期預金の違いは3つあります。
①価格変動
債権には価格変動があります。債権の価格変動にはいくつか要因がありますが、債権発行元の信用度によって価格が変わることが大きいです。信用度が高ければ価格は上がり、信用度が低ければ価格は下がります。
例えば、国債の場合は安全性の高い国の債権は価格が高く、破綻リスクのある国は価格が安くなります。こういった発行先の信用度や経済状況によって価格が変動します。
定期預金は価格変動のリスクがないのが特徴です。預けた金額が増えたり減ったりすることはありません。
②金利の変動
債権は金利が変わりませんが、定期預金は金利が変わります。
定期預金の金利は一定期間ごとに見直され変動することがあります。債権は金利が固定と変動の2種類あります。固定の場合は金利が変わりません。変動の場合は市場金利に合わせて金利が変動します。
定期預金の場合、例えば「3%もらえていた金利が1%になってしまった」といったことが起こることがあります。固定金利の債権の場合は購入時に3%と設定されている場合毎年必ず3%もらうことができます。
固定金利の債権は最初に約束された利子が変わることはありません。そこが定期預金との違いです。
③債権不履行(デフォルト)
発行先が破綻や倒産した場合に起こる債権不履行(デフォルト)についても、債権と定期預金で違いがあります。
定期預金の場合、銀行が破綻しても1000万円の保証がある「ペイオフ制度」があるため、預けたお金が1000万円までは保証されます。債権はペイオフ制度がないので、破綻した場合は債権不履行となり元本や利子の支払いが行われません。

銀行破綻と国の破綻はどちらが先?
債権不履行のリスクを知ると破綻の心配をすると思います。定期預金ならペイオフ制度で安心できますが、債権はペイオフ制度がないのでリスクが高いと感じます。では銀行破綻と国の破綻はどちらが先なのでしょうか。
結論から言うと状況によりますが国の破綻よりも銀行破綻の方が先であると考えられます。
なぜなら、銀行は国債を購入しており、国が破綻するころには銀行も破綻するからです。
実際に過去数回経済破綻をしたアルゼンチンの場合ですが、2001年に大規模デフォルトがありました。政府がデフォルトを宣言した後、市民が銀行に押し寄せ、預金の引き出しを行いました。預金の引き出し制限もかかり、銀行として機能しなくなり結果として銀行が破綻しました。
状況にもよりますが、このことから国の破綻より先に銀行の破綻が起きると考えます。
まとめ
債券投資は、安定したリターンを求める投資家にとって魅力的な選択肢です。単利と複利の理解、債券と定期預金の違い、債券価格の要因を知ることで、より良い投資判断ができるようになります。これらの知識を活用し、自分に合った投資方法を見つけていきましょう。
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